第379話 日常のひとこま93「看護におけるAIの在り方」

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第379話 日常のひとこま93「看護におけるAIの在り方」

こんにちは。今回はツカザキ病院 西館5階病棟の副看護師長有本が担当いたします。

4月に入職した新人看護師も少しずつ慣れてきたころです。
慣れてきたとはいえ、悩みも出てきたころではないでしょうか。
新人看護師の皆さん、少しでも悩みを話せていますか。

看護におけるAIの在り方

先日通勤中にラジオから、猫の仕草や鳴き声から機嫌が分かるアプリを開発したと聞こえてきました。私は飼い猫の気持ちまで機械にたよるのかと驚きました。
医療の現場でもAI(人工知能)の時代が来ています。
ある介護施設では利用者の方々がスタッフには笑顔を見せないのにAI搭載ロボットには笑顔を見せたと聞いたこともあります。

以前子どもと田舎の畑を手伝いに行った帰りにAIの話しになり、「これから農業もAI搭載の機械で作られる時代がくるね」と話していると、9歳の子どもが「そうなると野菜に愛情がないな」と一言。
現代はあらゆるものが発達し、生活も便利になってきました。学校に行かなくても授業が受けられる。パソコンなどがあれば、日本中のどこにいても会議に出席できる。電話したいときは手元に携帯電話がある。地図帳をみなくてもカーナビやアプリで目的地に行ける。などあらゆるものが発達する中で、良くも悪くも私たちは何か忘れているように感じます。

さらに、人と話すことや、相手に対する愛情も薄れているように感じます。家族との会話、先輩や同僚との会話など、毎日人と話していると、声のトーンや、表情、話し方などにちょっとした変化があることに気が付けます。今日は具合悪そうだな、どうしたのかな、なに悩んでいるのかな……など相手に立場になって考え、どう声をかけようか、助けようか、どうしたら元気でるかな……など考えます。
私は、今の時代少し寂しいなと感じることもあります。AIの時代がすぐそこまで来ていますが、私は患者さんの心の中をよみとり、今必要なケアを考える看護の世界では、AIには負けたくないと思います。

人間の看護師として

看護師は心の中を読み取るプロでいたいと私は思っています。
しかし、新人看護師の皆さんの中には話すことが苦手な方もいるかもしれません。
そういう方は、ちょっとした心の変化に気が付けるよう、意識して日常生活の中に会話を取り入れて、普段から積極的に話していきましょう。患者さんはもちろん、先輩や同僚とも話しやすくなると思います。

さぁ、今日も先輩や同僚、患者さまとのお話しをする時間を大切にしていきましょう!!

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