第273話 日常のひとこま63「その人らしくをサポートする」
~師長・副師長・主任Nsが 日々あふれている「日常ひとこま」を不定期につぶやき、発信するページです~
こんにちは。ツカザキ病院透析室 副看護師長 矢野聡子です。9月も下旬となり、ようやく朝晩涼しくなってきましたね。
今回は、透析患者におけるキュアとケアについてお話したいと思います。
キュアとケア
医療におけるキュアとケアの概念は様々ですが、病気を「治す」ことを目指す医療行為を「キュア」とするなら、病気に伴う全人的苦痛への心遣いや癒やしによって症状を改善・緩和し、生活の再構築へ向けて行う看護行為を「ケア」ととらえられています。
透析患者は、腎移植をする場合を除いて、治すことが困難な慢性疾患であり、生涯にわたり透析療法を受けながら家族・社会の中で生きていかなければなりません。
そういう意味においても、合併症をいかに抑えるか、生活をどのように支えていくかなど課題の多い領域といえます。
具体的には、体重増加の多い患者や既往に糖尿病があり下肢の創感染を繰り返す重症下肢虚血(CLI)患者が多く、透析室看護師の役割として、生活指導、生活支援、フットチェック、フットケアなどのサポートを行っています。
その中で、求められる看護力は、日頃からモニタリングを強化し、ささいな身体の変化だけでなく、生活状況の変化に焦点を当て、タイミングを見逃さずにアプローチできる能力ではないかと考えます。
また、継続という意味においては、看護師間での情報共有も重要となってきますね。透析患者の「キュア」と「ケア」は、患者にとって、完全な「キュア」が難しいからこそ、他職種で行う「ケア」が非常に大事であり、今後も、透析患者の要望と治療の折り合いをつけ、その人らしく生きていけるようサポートしていきたいと思います。
「透析ケア Vol.27 No.2, 2021」より一部抜粋
*************************************************
ツカザキ病院とお友達になりませんか?ツカザキ病院とLINEでお友達になると…
休診案内や、お役立ち情報、市民公開講座開催情報等々
最新情報をお届けいたします(*^▽^*)
\ タップしてツカザキ病院とお友達になる /
ツカザキ病院と
お友達になりませんか?
ツカザキ病院とLINEでお友達になると休診案内やお役立ち情報、市民公開講座開催情報等々、最新情報をお届けいたします。
タップして
ツカザキ病院を
友達追加してください