第218話 看護部長のつぶやき53「コロナ禍に想うこと」
~看護部長が看護にかかわるさまざまな「気になること」を不定期につぶやき、発信するページです。~
皆さま、こんにちは。河本智美です。
11月に入り、今年も残すところあと2か月弱となりました。早いですね。朝夕が寒く感じます。インフルエンザの予防接種もはじまり、到来するさらなる新型コロナウィルス感染症の再流行に向け、地域における当院の役割と責任を全うするため、職員挙げて着々と準備を進めています。
さて、新人看護師も入職して8か月になろうとしています。
学生を終えるとほとんどの人が就業し何らかの組織に属することが多いと思います。看護職もほぼ100%の人が組織に所属しています。
今年はコロナ禍の影響で、当院でも「入職式」は施行されたものの、「新人歓迎会」や「各種飲み会」などは自粛せざるを得ない状況でありました。
通常はそういったイベントを通じ、徐々に個人が組織になじんでいくような試みがなされるものです。そういった意味では、今年の新入職員は「適応能力」をMAX発揮しなければならないので、エネルギーを使いしんどい思いもしたかもしれません。
そういった、組織の一員であることを自覚し、組織内の人たちとお互い関わり合いを持ちながら、組織のもつ規範や価値観を個人が受け入れ、組織に適応していく過程を「組織社会化」と呼ぶそうです。
また、看護職は学生時代から看護を志しているわけですから、看護社会への移行はスムースだと思われます。
しかし実際には、理想と現実との乖離が大きく、リアリティ・ショックと呼ばれる状態に陥る新人看護師が少なくないと言われています。専門職と組織との狭間に立たされた役割葛藤からくるものだそうです。
つまり、一方では個々の患者のニーズに応えようとする専門職としての姿勢が求められ、他方では効率性を重視するために患者をチームやグループに分け、それぞれに対応させようとする官僚的な組織運営に参画することが求められます。このような葛藤にうまく対処できるようになれば、組織内専門職として看護に携わることに順応していくそうです。
当院では、4月に入職した新人看護師33名が一人もかけることなく、今できる自身の精いっぱいの「看護」を実践してくれていることに、本当に感謝しています。
先日、ネットで見つけました。“「コ」「ロ」「ナ」を組み合わせると「君」になる”
今、コロナ禍だからこそ、お互いが「君」(相手)の気持ちを一層深く考えなければなりません。「君」は患者様やご家族様であり、仕事の仲間であり、家族や友人・・・自身の周りで支えてくれる様々な人です。そして、どんなことでも「あたりまえ」ではなく反対語の「ありがたし(ありがとう:感謝)」を忘れず、いつまでも成長し続けたいと願います。(^-^)
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0421/blnews_200421_7240913046.html
引用・参考:井部俊子、中西睦子監修:看護管理学習テキスト「第2版」第2巻 看護組織論2012年 日本看護協会出版社
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