第212話 日常のひとこま41「看護管理者、渾身の1枚」
~師長・副師長・主任Nsが 日々あふれている「日常ひとこま」を不定期につぶやき、発信するページです~
皆さん、こんにちは今回はHCU(ハイケア・ユニット)、副看護師長の黒田が担当します。
10月に入り、朝夕は少しずつ涼しくなり、秋を感じる日も多く季節の移り変わりを感じますね。当院は涼しくなるに連れ徐々に忙しくなり、来年春まで慌ただしくなっていきます。
今回のテーマは看護師さんの勤務表について書いてみようと思います。
皆さん知ってますか?看護師の勤務表こそ毎月出される月刊誌のベストセラー!!
月で一番読まれている書物なんですよ。私が4年前、看護管理者研修を受講した時の先生に教えてもらったのですが、全国の看護師120万人が毎月最低3回は目を通すのが、この勤務表で約360万回は見られている月刊誌だそうです。
当然、各病院、各病棟のオリジナル版なのですが・・・。まず1回目、自分の希望が通っているか確認。2回目で自分のシフトのメンバーの確認!三回目になぜか他人の勤務も確認。作っている方からすれば、スタッフ全員のチェックが入る訳ですから責任を持って毎月作成に励んでいます。
当院の場合、まずシフトが何も書かれていないメンバーの名前のみの勤務表を、毎月10日まで掲示し、個々の勤務希望を募ります。一人希望は5個まで書き込めます。
11日を過ぎると部署長は、スタッフの希望を基に25日の翌月の勤務発表に向けて作成に取り掛かります。日中は忙しく業務があるので、ほとんど作ることは出来ません。日勤の後、1日一緒に働いたスタッフが帰る姿を横目に看護師長室に籠り、毎日2時間コツコツ作っています。
私の場合シャーシャーと作ると考えに偏りが出そうで7日~10日かけてじっくり組み、3日かけて確認して行く感じで作っています。勤務表と向き合っていると、部署の一人一人のメンバーのことを考えます。「この子はそろそろリーダーして貰いたいからこのメンバーで行こう」や「あの子は最近悩んでいるから主任と一緒に組んでもう一度基礎を見直してもらおう」とか・・・。
考えて、悩んで、悩んで、確認に入った頃に「副看護師長すいません。子供の行事の連絡が今頃来まして。」「えっ!」、気持ちのアタフタを抑えて、「しかたないね。出す前に言ってくれてありがとう。」と言いながら。「はい組み直し!」一部分を変えると、次の日がおかしくなり、気が付けば休みの数が足り無いことや多すぎることも・・・。一か所のつもりが、何が何だか分からない状態になり頭をボリボリ。「う~ん焦ると良いアイデアが出ないな。明日にしょう。」と言う具合になる訳で、気が付けば、毎月締め切りギリギリになる訳です。(言い訳ですけど・・・泣)
だけどこの勤務表こそが、スタッフみんなの翌月のプライベートを含めた時間管理の全てとなり、看護師としての成長そのモノに繋がることを看護管理者達は知っています。
だから勤務の後で疲れていても、みんなに喜んで貰える100点の勤務表を作りたいと毎月取り組んでいます。毎月25日は看護師長・副看護師長の思いと願いが詰まった渾身の1枚の発表日なんです。
「きっと思いは伝わる。」と信じて、今月も頑張って作ります。
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