第339話 日常のひとこま80「ささやかな成人式」

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第339話 日常のひとこま80「ささやかな成人式」

~師長・副師長・主任Nsが 日々あふれている「日常ひとこま」を不定期につぶやき、発信するページです~

みなさん。こんにちは。
寒さも厳しくなりつつありますが、いかがお過ごしでしょうか。
CHCU主任の髙橋です。

CHCUは「COVID-19 High Care Unit」の頭文字をとったもので 、コロナウイルス感染症専用の高度治療室のことを言います。

 

何か自分達にできることは

入院された患者さんは自身の病状に対する不安に加え、「もしかしたら身近な誰かにうつしてしまっているかもしれない」という自責の念にかられている方も多くおられます。

また、隔離生活が続くために、仕事や学生生活の遅れに対する不安や焦り、外部との連絡がほぼ途絶えてしまう中での孤独感など、計り知れないほど多くのストレスを抱えておられます。
そのような中で、私達看護師は少しでも患者さんの不安を取り除くことができるように、時には臨床心理士と連携をとりながら看護を提供しています。
防護具を着用しての看護は不快に感じると思いますが、患者さんが笑顔で退院されるときは防護具の中で汗だくですが、いつも以上の喜びに変わります。

そんな日々の中で、とても印象に残った出来事がありました。

今年1月、成人式を迎えるはずであった患者さんがおられました。
スーツも用意され楽しみにされていた成人式を前に入院となってしまったのです。
日々の関わりの中でそのことを知り、落ち込まれている患者さんを目の当たりにしたスタッフは何か自分達にできることはないかと、スタッフで相談しCHCUの中で成人式をおこなうことにしたのです。
当日までにご家族にスーツを持ってきていただき、スタッフが扇子と寄せ書きを手作りして、そしていよいよ本番です。
患者さんは新調したスーツを身にまとい、成人式が始まりました。
スタッフが祝辞を読み上げ、扇子と寄せ書きが渡されました。
スタッフから飛び交う「おめでとうございます」という言葉と拍手の中、患者さんは満面の笑みでとても喜んでくださいました

後日ご家族さんからも、感謝の言葉をいただきました。
一生に1度しかない成人式だからこそ、患者さんの気持ちを想い、同世代のスタッフが行ったささやかな成人式。
患者さんの心に刻まれたのではと思います。
そして、日々患者さんの想いに寄り添い看護しているスタッフ達をとても誇りに感じました。

長く続いているコロナ時代。
1日でも早い終息を願いながら、スタッフとともによりよい看護が提供できるように日々精進していきたいと思います。

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