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皆さん、こんにちは。ツカザキクリニックの主任看護師宮本です。

私は看護師になって、初めて配属された部署が人工透析室でした。
入職から透析という特殊な技術と看護を提供するために、手技を覚えることに追われる日々でしたが、同時に透析の原理を学ぶ機会にもなりました。

透析療法のしくみ

透析の原理はとてもシンプルで、腎臓の機能低下によって血中に溜まった老廃物を除去する【拡散】と、体内の余分に貯留した水分を取り除く【限外濾過】の2つのしくみから成っています。

透析療法を重ねるごとに、目に見えて明らかに元気になっていく患者さまを看ていると、私たち看護師も元気になります。
以前、私は腎不全の進行によって意識障害になってしまった患者さまを担当させていただいたことがあります。透析療法を受け続けることで、見る見る意識が回復していく姿をそばで看てきました。
その時、透析療法の素晴らしさを実感しました。それ以来、数十年間、私は透析療法に携わっています。

透析療法の変化

日本の医療は日進月歩で、透析も大きく変化しています。透析療法は、「延命のための治療」から、「患者さまの社会復帰・社会参加を当たり前とする治療」に変化しています。
しかし、透析療法を必要とする患者さまは年々増加し、年齢層も高齢化が進んでいることから、透析患者さまの高齢化と長期透析にともなう合併症対策、要介護対策も課題となっています。

これからの透析療法は、一人ひとりの患者さまの環境と状態に応じた治療とケアが求められ、その人らしい日常生活がおくれるようなサポートが必要です。
私たち看護師は、患者さまやご家族を支援できるサポートチームの一員として、これからも知識と技術を絶えず高めて参ります。