第88話 看護部長のつぶやき22「ほうれんそうのおひたし」
~看護部長が看護にかかわるさまざまな「気になること」を不定期につぶやき、発信するページです。~
皆さま、こんにちは。河本智美です。
4月も下旬となりました。もうすぐG.Wですね。
皆さんご予定はいかがでしょうか?日頃の疲れを吹き飛ばしてくださいね。
さて、当院の新人看護師は16日から各部署に配属となり、臨床スタートです。
緊張した顔つきでメモを取っている姿を見かけます。肩の力を抜いて、頑張りましょうね。
本日のつぶやきは、「ほう・れん・そう・お・ひ・た・し」です。
これは、4月に就職した次女から聞いた話です。「お母さん、『ほうれんそうのおひたし』知ってるか?」と言われ、
料理の「ほうれん草のおひたし」だと思い、私は「知ってるで。ほうれん草を湯がくんやろ?」と答えました。
すると「違うよ。『おひたし』は上司の心構えや。」とのこと。「ほう・れん・そう」は、皆さまもご存じで、このブログでも取り上げたので省略させていただきますが、「お・ひ・た・し」です問題は。
娘にも意味は聞いたのですが、少しネットで調べてみました。
「お(怒らない)」感情に身を任せて怒る行為はNGですね。ただし、相手のことを思って注意する「叱る」は必要です。
「ひ(否定しない)」いきなり否定するのではなく、まず相手の意見や言葉を受け入れてから、自分の意見を伝える姿勢が大切ですね。
「た(助ける)」部下を助けるのは上司として当然の役目です。しかし、過剰すぎると部下の成長の妨げになることもあります。「助けること」と「サポートすること」は別物です。部下が悩んだり困ったりしている時は、まずサポートですね。
「し(指示する)」部下は常に上司から的確な指示がほしいものです。上司はこれに応える責任があります。しかし、部下も何でもかんでも「指示待ち」の状態はよくないですね。まずは自分で考えるという自発的な姿勢が大切です。
ざっとこんな感じです。「上司の姿勢」・・・納得できますね。それを新入職員が学ぶというのですから、上司も知っておかなくてはなりません。私も心にとめておきたいと思います。
次女とのやり取りには続きがありまして、「それでな、3年目の先輩が『新入職員の姿勢』って、「お(思いやりを持って)」「ひ(必死で)」「た(楽しく)「し(しょげない)」って作ってくれたんよ。」とのこと。
最後の「しょげない」は共感しました。おもわずホホが緩みました。当院の新人看護師も「しょげない」で、日々少しずつ成長してほしいと願っています。(*^_^*)
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