第80話 看護部長のつぶやき19「居場所」

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第80話 看護部長のつぶやき19「居場所」

~看護部長が看護にかかわるさまざまな「気になること」を不定期につぶやき、発信するページです。~


皆さま、こんにちは。河本智美です。
3月も半ばを過ぎ、暖かくなってきましたね。春ですね。やっと春が来ました。
ブログを読んでいただいている皆さまは、お分かりだと思いますが冬場は当院にとって、一年中で一番忙しい季節です。
「春はきっと来る~きっと来る!」を呪文のように唱えながら、日々過ごしておりました。(笑)


さて、本日のつぶやきは、「居場所」です。
「?」と思うかもしれませんが、少しの時間お付き合いください。ときに「自分の居場所がここにはない」、そんな言葉を聞くことがあります。
家や職場など、場所の問題ではないのかもしれません。存在していいと他者に認められる場・空間。そんなテリトリーが必要なのです。

「どれがぼくのおうちになるのかな?」(ロン・マリス/文・絵,はらしょう/訳 アリス館1983年刊)という絵本では、
主人公のかえるくんは自分の家を探しているうちに、たくさんの穴を見つけます。
ワクワクしながらひとつひとつ穴をのぞくと、そこには先客がいます。あなぐま、うさぎ、ふくろう、ねずみ、みつばち・・・。
穴の中はそれぞれの仲間たちで満員です。かえるくんの住めそうな穴はありません。そして最後に、かえるくんは自分の家になりそうな穴を見つけます。
~~ここなら、いいよ。ここが ほかの おうちのように・・・まんいんに なるまで まとうね。~~
かえるくんの穴は、既存の穴ではなく丸いくぼみでした。そこに雨が降って水が溜まると、小さな池ができました。
かえるくんは奥さんをもらい、やがて赤ちゃんがたくさん生まれ、あっという間に家族で満員になりました。

決して穴に入ることが目的ではありません。自分と同じ仲間がいる穴を見つける、作り上げる。そして、そこが自分の居場所になるのです。

『「居心地のよいこころ」をつくる本』(吉川武彦/著大和書房 1999年刊)の最後のページにこんなことが書かれているそうです。
~~自分を変え、周囲を変えることで、私たちは、こころを支えてくれるこころの居場所を自分自身の手でつくってゆくことができます。
そのためには、自分自身のいいところを知り、不安や苦しみをともに味わえる人間関係を大切にしたいものです。
そして、相手が悩んだり苦しんでいるときは、ともに悩み考え、励ましたり、時には静かに見守ったりすることができる感性と、こころの余裕を持っていたいものです。~~


自分を知り、他者の痛みを感じてともにあることで仲間ができます。ときに他者とぶつかり合いながらでも、自分の居場所は自分でつくっていくものなのです。
このコラムを読んで、なんだかジーンと胸が熱くなりました。「自分の居場所は自分でつくる」・・・。心に響くものがあります。
さて、今年度もあと少し・・・ラストスパートですね。がんばりましょうね~(*^^)v

引用参考:Nursing BUSINESS 2018vol.12 no.4

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